気管切開の手術の翌日から、
むーくんはずっとニコニコしていました。
喉を通る不快なもの(挿管チューブ)
がなくなり、
呼吸が明らかに楽になったようでした。
そんな姿を見ると、
「気管切開をした」という
ショッキングな事実よりも
これからの赤子としての
当たり前の成長への期待が
高まりました。
当時は「気管切開」というものの
情報がとても少なかったように思います。
気管切開というものが何か分からず、
恐怖と不安がどうしても
先に立ってしまっていました。
現在は
東京の国立成育医療研究センターが
小児の気管切開に関する
詳しいホームページを作ってくれています。
もしいま悩んでいる方がおられたら
ぜひ参考にしてみてください。
気管切開のメリットデメリット、
手術の方法などが書いてあります。
中でも重要なポイントは、
「気管切開を受けることで、より安定した呼吸の確保ができ、その分体力をつけることができるため、結果としてより早期に病気からの回復や社会復帰が可能になるのです。」
この一文です。
もちろん文章だけで納得するのは
とても難しいことだと思います。
なので、医療者側も、
子どもの成長において
気管切開を選んででも
家に帰ることの重要性を
きちんと説明できるように
なっていて欲しいなあと、
気管切開児の親として切に願います。
しかし、
医療的ケア児を抱えて家に帰ることは
決して簡単ではないことも確かです。
ただそれを助ける社会的制度が
割と進んでいますので、
それはまたのちのちお話しようと思います!