進め!ちびっこ気管切開児

気管切開をしているけれど、元気いっぱいの6歳児を追ったブログです。病気や気管切開、病院選びや進路についてなど、過去を振り返りながら記録していきます。

呼吸苦の新事実

むーくんの抜管トライが

うまくいかない時に

先生から指摘されていた、

「声門下に問題があるのかも」という点。

 

気管切開して気道が確保できたので、

早めに調べて欲しいとお願いしていました。

 

声帯付近を診るのは耳鼻科。

むーくんの小さい鼻にファイバーを入れ

映し出される画像をみんなで見守ります。

 

鼻からファイバーを入れるのは

とても痛くて不快らしく、

むーくんはギャン泣き。

でも声帯の動きを見るために

けっこう長めにファイバーを入れないと

いけません。

 

映し出される声帯。

それまで声帯の構造など

見たこともなかった私たちは

画像を見ても何がなんだか

よく分かりませんでしたが、

先生は画像を見ながら何かを待っています。

「頑張って泣いていると

声帯は正中位(真ん中)で止まってるんだけど、

息を吸う瞬間には必ず開くんだよ。

その動きが…ないね。」

「え??」

「内転(内側に動く)はしているけど、

外転(外向きに動く)していないね。

声帯の完全麻痺の状態です。」

 

私たち夫婦に衝撃が走りました。

これまで気管軟化症と、

それにより痰が出しにくいせいで

呼吸が出来ないと思っていましたが、

いまハッキリとつながりました。

 

そりゃ、

喉を通っていた挿管チューブを抜いたとたん

急激に苦しくなる訳だ…。

声帯がガッチリと真ん中で固まって

呼吸が出来ない状態になってたんですから。

 

これまで主治医から、

「気管軟化症ならうまくいけば1歳代、

2歳代までには気管切開を閉じられるでしょう。

体が大きくなれば自然と治ります。」

と言われていたので

先の予測が立って安心していたのが…

一転真っ暗闇に突き落とされたような

気分でした。