そういえば、これまで大事な
「声」のことについて
書いていなかった気がします。
入院のことは少し置いておいて
声の話をしようと思います。
むーくんは生まれた時には弱々しい声で
泣いていました。
気管の狭窄は強かったものの、
なんとか空気が通っていたのでしょう。
しかし気管挿管したら
声門から気管に管が通されるので
喉に呼気が触れることがありません。
それから声を聞くことが
ピタっとなくなりました。
気管切開したら、
空気が喉の穴から抜けて
声帯を通らないので、
やはり声は出しにくい、と言われていました。
ただ個人差が大きくて、
けっこう声帯まで呼気が抜けて
喋れてる子もいる、
という話も聞いていました。
むーくんの場合、
気管切開し、福岡に戻った頃も
一切音声が出ていませんでした。
笑う時、泣く時、
聞こえる音は空気が人工鼻を通して
カサカサ鳴る音か、
痰がゴロゴロ言う音か。
顔を見ないと笑っているのか、
泣いているのかさえ分かりませんでした。
「成長とともにリーク(抜け)が増えて
声が出せる場合もある」
という先生の言葉に期待して
待つしかないのか…
気管切開は致し方ないとして、
声に関しては成長の上で
とても重要になってくるため、
何とかならないものかと
その後ずっと考えることになりました。