【むーくんの経緯】
1700g台の低出生体重で生まれる。呼吸苦が続くため検査したところ、心臓の血管が気管に巻きつく「血管輪」による気管の狭窄が判明。生後23日目に血管輪除去手術。気管軟化症が残り、抜管が出来ずに福岡市立こども病院→兵庫県立こども病院に転院。縦隔炎を経て生後半年で気管切開手術。8か月半の入院生活を終えて自宅での生活がスタートしました!
医療的ケアがあっても
幼稚園や保育園に行くことが出来るのか…
私は電話で調べ始めました。
まずは知人に「看護師さんがいるよ」
と話を聞いていた保育園に電話してみました。
看護師はいるけど、いない日もある、
という話でした。
その場にいた看護師に聞いて
保育士が電話で対応してくれた感じでしたが、
「看護師はそういう医療行為はできない」
と言われました。
私は、ハテナがいっぱい^^;
看護師さんだからこそ出来る行為なんですけど。
どうも話を聞いていると、
0歳児などの体調不良に備えるために
いるのであって、
吸引とかの予定はない、
と言いたかったのだと思います。
看護師を雇っているのには
そもそもの園の考えがあるからというのは
もちろん承知の上ですが、
1ミリも入る余地がないことに
唖然としました。
他にも、障がいのあるお子さんを
受け入れているよ、
という幼稚園の話を聞いては
問い合わせましたが、
いわゆる医療的ケア児の例はないです、
と言われるのがオチでした。
幼稚園や保育園に行かせるのは
とても厳しいことが分かってきました。
最後に、近所の気になっていた幼稚園に
問い合わせてみました。
電話で話した感じ、とてもいい雰囲気で、
「一度来られてお話をしませんか?」
と言ってくれました。
実際にむーくんを連れて行ってみました。
むーくんのことを特別視せず、
園長先生は自然な雰囲気で話してくれます。
こちらの話をじっくりと聞いてくださり、
痰の状況次第かもしれないけど
お子さんを預かりたい気持ちはある、
と言ってくださいました。
これまで権利さえも奪われるような状態で
希望する園にも行けない、
という状況を目の当たりにしてきた私は、
その優しさと温かさに涙したのでした。