【むーくんの経緯】
1700g台の低出生体重で生まれる。呼吸苦が続くため検査したところ、心臓の血管が気管に巻きつく「血管輪」による気管の狭窄が判明。生後23日目に血管輪除去手術。気管軟化症が残り、抜管が出来ずに福岡市立こども病院→兵庫県立こども病院に転院。縦隔炎を経て生後半年で気管切開手術。8か月半の入院生活を終えて自宅での生活がスタートしました!
むーくん、新しく気管切開口を作った傷も
落ち着いてきたので、
退院が決まりました!
入院してから8日目でした。
この日の午前中、担当の看護師さんが
お風呂に入れてくれました。
普段、私たちはむーくんをゴローンと寝かせて
頭を洗い、桶で泡を流しますが、
経験豊かな看護師さんのやり方は違いました。
首の周りにケープを付けて、
座った状態で上からバシャーンとお湯をかけます。
顔に水がかかったことなどほどんとないむーくんは
パニックです^^;
まあしかし、だんぜん早いし、
勢いよくかけたにも関わらず
気管切開口から水が入っている様子は
ありませんでした。
おおお、スゴイ…!!
豪快なやり方でしたが、
こういったやり方もあるのだと
とても関心したのでした。
そして無事に福岡への帰路についた
私たちでしたが…
なんと退院の翌日に、
未曾有の被害が出た熊本地震が
発生したのでした。
血の気が引きました。
1か月後に傷の状態を診てもらうために
再度熊大へ行った時に、
歪んだ道路、倒壊した建物を目の当たりにして
衝撃を受けました。
病院にて、先生に
「大変だったでしょう」と聞くと、
先生は豪快に笑われて、
「いやー、大変でしたよ。停電にも
なりましたしね。
前日に退院出来てて良かったですね!
もし病院にいたら帰れなかったと思います」
と言われました。
きっと想像以上に病院では
大変だったことと思います。
でもその経験を力強く乗り越えられた
医療スタッフの皆さんは、
より逞しく偉大に見えたのでした。