【むーくんの経緯】
1700g台の低出生体重で生まれる。呼吸苦が続くため検査したところ、心臓の血管が気管に巻きつく「血管輪」による気管の狭窄が判明。生後23日目に血管輪除去手術。気管軟化症が残り、抜管が出来ずに福岡市立こども病院→兵庫県立こども病院に転院。縦隔炎を経て生後半年で気管切開手術。8か月半の入院生活を終えて自宅での生活がスタートしました!
声帯のバルーン処置を受けてから
およそ1か月経った時のことでした。
その時は突然やってきました。
急に声が出始めたのです。
声はガラガラで、不明瞭ではありますが、
確実に「音」が声帯を通って出ました。
そして、むーくんの声で初めて
呼んでくれたのです。
「ママ」
これには泣きました。
ああ。
声が出てくれた上に、
これまで出したことのない発音で
「コトバ」まで話してみせるなんて。
なんてすごいことでしょう。
やはり、バルーン処置のおかげでしょう。
それに加えて、ここのところ痰が多くて
気道を広げてくれる吸入(パルミコート)を
していたこととか、
体重が12キロ近くになったこととか…
連日お風呂の時などに
カニューレの穴を指で塞いで
発声の練習をしていたことも
影響しているのでしょうか。
とにかく、バルーン無くしては語れない
この奇跡の瞬間を
4歳を目前に迎えることが出来たのです。