進め!ちびっこ気管切開児

気管切開をしているけれど、元気いっぱいの6歳児を追ったブログです。病気や気管切開、病院選びや進路についてなど、過去を振り返りながら記録していきます。

長時間のスピーチバルブと、副産物

【むーくんの経緯】

1700g台の低出生体重で生まれる。呼吸苦が続くため検査したところ、心臓の血管が気管に巻きつく「血管輪」による気管の狭窄が判明。生後23日目に血管輪除去手術。気管軟化症が残り、抜管が出来ずに福岡市立こども病院兵庫県立こども病院に転院。縦隔炎を経て生後半年で気管切開手術。8か月半の入院生活を終えて自宅での生活がスタートしました!

 

 

 

 

 

成育から福岡に戻って、

ちょこちょこスピーチバルブの練習を

するようになっていました。

5分…10分…

あれ、全然苦しいと言わない…

 

でも突然苦しくなったら嫌なので、

長くても10分くらいで

練習をやめていたのですが、

福岡子どもの耳鼻科で経過を診てもらった際、

「バルブは積極的にやっていい」

と言われたので、

思い切って長い時間付けてみることにしました。

 

バルブを付けて、まずは30分、

次の日は1.5時間…

そして週末、一気に5時間ほど

連続で付けることが出来ました。

 

スピーチバルブは

息を首の穴から吸えますが、

吐く時はバルブが閉じるしくみなので、

少なくとも呼気は体内に溜まることなく

声帯を通して上気道から抜けていることが

ハッキリしました。

 

バルブをすると安定的に音が出るため、

むーくんも積極的に話すようになってきました。

まだまだ「言葉としての音」としては

1歳児くらいの子どもが話すような

宇宙語も多かったのですが、

喃語も経験していないむーくんは

4歳にして初めて話すための口や舌の動きを

経験しているので、

すぐすぐ「しっかり話せた!」という方が

無理な話ですよね。

(声が出た!の次は

ちゃんと話せるようになるかな、と欲の増す母)

 

そして、安定的な声のほかにも、

とても嬉しい副産物がありました。

 

それは、

痰がほとんど出ない!!!こと。

 

なぜなのか理由がはっきりしませんけど、

バルブを付けている間、

吸引をする必要がほとんどなくなったのです。

それまでは1時間に1回くらい、

ご飯の時には適宜吸引しないといけなかったのですが、

ご飯の時でも痰が増える様子は

ありませんでした。

そもそも痰が上がってこないのか、

それとも出た痰を口の方から出せているのか…

 

いずれにしても、吸引回数が減ったことで

日々のケアも

ずいぶんと楽になったのでした。