進め!ちびっこ気管切開児

気管切開をしているけれど、元気いっぱいの6歳児を追ったブログです。病気や気管切開、病院選びや進路についてなど、過去を振り返りながら記録していきます。

長引く手術時間

【むーくんの経緯】

1700g台の低出生体重で生まれる。呼吸苦が続くため検査したところ、心臓の血管が気管に巻きつく「血管輪」による気管の狭窄が判明。生後23日目に血管輪除去手術。気管軟化症が残り、抜管が出来ずに福岡市立こども病院→兵庫県立こども病院に転院。縦隔炎を経て生後半年で気管切開手術。8か月半の入院生活を終えて自宅での生活がスタートしました!

 

 

 

 

 

むーくん、正午前に手術室に入ったので、

終わるのは遅くとも17時くらいかなー

と思って待っていました。

 

しかし、17時を過ぎても

何の音沙汰もありません。

だんだんとソワソワしてくる私たち。

こういう時は決まって

悪い想像しかしないもので、

手術中に何かあったのでは…とか、

内視鏡で手術が出来ずに

途中で切開に切り替えたのかな、

などと悶々と考えていました。

 

これまで平静を保っていたのに、

急に心拍数が上がってきました。

緊張のあまり手は冷たくなり、

身体が震えてきます。

読んでいる本の内容も全然頭に入ってきません。

 

そして、18時半。

ようやく先生が控え室へと来られました!

手術室に入って、

実に6時間半が経過していました。

 

疲れ果てた先生から出てきた言葉は、

「無事に内視鏡で出来ました!」

でした。おおおおおおお!!

聞けば、やはり狭い場所で緻密な作業なので、

何回も何回も、うまく軟骨がはまるまで

やり直したそうです。

そして、しっかり軟骨が入ったので、

脱落することもないだろう、

とのことでした。

 

ドッと身体の力が抜けるのを感じました。

ああ、良かった。

先生ありがとうございます涙

 

どうやら手術の直前に先生がアメリカに行って

研修してきたのも良かった!とのこと。

アメリカでは軟骨の周りの組織も一緒に

移植する方法を取っていたそうで、

それをすることで、より馴染んで

脱落しにくくなるようでした。

「まだ試行錯誤の段階だけどねー」

とおっしゃっていましたが、

いま出来うる最善の方法で出来たと考えて

良さそうでした。。。

 

これからむーくんはICUに入ります。

準備に1時間くらいかかる、とのことで、

再び待ちの態勢です。

でも心持ちは全然違う待ち時間。

 

結局、頑張ったむーくんに会えたのは

夜8時を回ってからでした。