進め!ちびっこ気管切開児

気管切開をしているけれど、元気いっぱいの6歳児を追ったブログです。病気や気管切開、病院選びや進路についてなど、過去を振り返りながら記録していきます。

インクルーシブという考え方

【むーくんの経緯】

1700g台の低出生体重で生まれる。呼吸苦が続くため検査したところ、心臓の血管が気管に巻きつく「血管輪」による気管の狭窄が判明。生後23日目に血管輪除去手術。気管軟化症が残り、転院するなど試行錯誤するも抜管が出来ず、生後半年で気管切開手術。生まれてから8か月半の入院生活後、自宅生活を開始しました。その後「声帯の固着」が分かり、抜管へ向けて声帯の手術を行いました。

 

 

 

 

 

「インクルーシブ教育」という言葉を

なんとなく耳にしたことのある方も

いらっしゃるのではないでしょうか。

 

障がいのある人もない人も、

みんな一緒に教育を受けましょうよ、

という教育理念です。

定義として、 

▪️障害者が一般的な教育制度から排除されないこと

▪️自分が生活している地域で初等中等教育の機会が与えられること

▪️個人に必要な「合理的配慮」が提供されること

が挙げられます。

 

日本も文部科学省がこのインクルーシブ教育を

進めていこう!と謳ってはいるのですが…

 

現実は…「分けるのが当たり前」

の考え方がどっしりと基盤としてあり、

到底崩されるような気配はありません。

そんな中で大阪市などは

インクルーシブ教育を実現しようと

それこそ10年以上前から頑張っています。

ほんとにすごいと思います。

そう、やろうと思えばやれるんです。

 

なのに、残念ながら福岡を含めた全国には

ほとんど浸透していない。

 

むーくんが受けることになる

「就学相談」の在り方について、

文部科学省はこう明記しています。

「まずは障害のある子どもを地域で受け入れる、

という意識を持って

就学相談、就学先決定に臨む」

 

が、なんと福岡市ではこの文言が

抜けているんだそうです((((;゚Д゚)))))))

なんだか、恐ろしい話です。

 

根本的な部分からひっくり返して

10年後を見据えて「いま」改革していかないと、

いつまで経っても何も変わらないだろうなーと

思ってしまいます。

 

「進路」は人生をも左右する重要なものです。

「分ける」ではない教育の在り方が

広く浸透していくべきだと

強く思わずにはいられません…。。。