【むーくんの経緯】
1700g台の低出生体重で生まれる。呼吸苦が続くため検査したところ、心臓の血管が気管に巻きつく「血管輪」による気管の狭窄が判明。生後23日目に血管輪除去手術。気管軟化症が残り、転院するなど試行錯誤するも抜管が出来ず、生後半年で気管切開手術。生まれてから8か月半の入院生活後、自宅生活を開始しました。その後「声帯の固着」が分かり、抜管へ向けて声帯の手術を行いました。
夏の暑い時期でした。
むーくん、熱もないのに、
突然嘔吐したんです。
しかも、1日7〜8回。
子どもが嘔吐する姿を見るのは
なんとも辛いものです。
水分を摂ろうとしても
飲んだ端から吐いてしまいます。
このままでは脱水になってしまうので、
いつもお世話になっている
訪問診療の先生の病院へと行き、
点滴をしてもらうことになりました。
実はこれまでも
暑い時期に同様の症状が出たことがあり、
いずれも感染性のものでは
なさそうだったことから、
一体なんだろうと色々検索して調べた結果、
「自家中毒」が一番近いのでは?
という気がしていました。
そこで先生に
検査できないか尋ねたところ、
尿検査で出来る、とのことだったので、
調べてもらうことに。
結果「ケトン体」が異様に多く出ている!
とのことでした。
いわゆる「自家中毒」です。
自家中毒は、
体内で糖の代謝がうまくいかず、
ケトン体がたまることで
嘔吐や頭痛などを引き起こす病気で
むーくんみたいに体の線が細い子や、
繊細な子によく見られるそうです。
病名が分かってしまえば
事前に多少の予防が出来そうなものですが、
これがなかなか厄介で、
その後も現在に至るまで
突然やってくる自家中毒の症状に
たびたび苦しめられています汗
我が家では常に
お守りのように市販の
「ブドウ糖」を買い置きしていて、
怪しいな、という時には
食べさせるようにしています。
引き起こされる原因は、
極度の緊張だったりストレスだったり
疲労や風邪きっかけなど
色々あるようですが、
むーくんはどうも風邪の引き始め、
疲労が大きな原因のように思います。
体が大きくなり、筋肉量が増えれば
代謝も安定してくるので
症状はなくなっていくそうです。
軽い風邪だったら軽快までに
そこまで時間がかからないのですが、
これに嘔吐が加わると食事・水分に
関わっていき…
長引くことが多いです。
この時の自家中毒も、
むーくんの症状が完全に治まるまで
丸1週間かかりました。
まもなく東京にて「抜管トライ」の
入院をするという直前のことだったので
心配しましたが、
その後は徐々に食欲も増して
元気を取り戻したので
胸をなでおろしました。